「自分にはできない」と思っているあなたへ
自分にはできないという縮こまった思いの内側、その内側、その内側、その内側、その内側、そこに何が存在するのか。
そこには小さな芽があるはず。
自分にはできる、と信じている小さな芽が。
その芽はまだ双葉かもしれない、ほんのささやかなものかもしれない。
それを守りたくて仕方がない。
あなたが覆いかぶさることで、日光が届いていない。
弱々しく生きているかもしれない。
だけれどそこには、成長する大いなるエネルギーが含まれている。
そして少し顔を上げれば、その芽はたくさんあることに気づくだろう。
たったひとつではなく、そこらへんにびっしり生えている。
そんな芽に気づくだろう。
あなたは覆いかぶさるのをやめれば。
あなたが思っているより、外の世界は美しい、外の世界は温かい。
そしてひとつの種がダメになったとしても、その他は決して枯れることはない。
様々な耐性、様々な性質があるから。
そしてあなたは、次々に種をまき、次々に芽吹きを生み出すことができる。
大きく育ったものからは、花が咲き、実がなり、楽しみ、そして種を取ることができる。
顔を上げれば、ずいぶん大きくなった木に気づくだろう。
いろーんな種類の木がそこに存在する。
それはすべてあなたが顔を上げたから。
あなたがいくら覆いかぶさろうとも、勝手に芽吹くことがあるだろう。
私にはできないという思いについて。それはどこから来るのか。
そして、どこへ向かっていくのか。
どんなに強くあなたができないと思っても。
ずーっとできなく存在し続けることは不可能である。
私にはできないという思いについて、私はそれを尊重する。
私と他人は違うんだという思いについて、私はそれを尊重する。
それで良いとか悪いとか判断するのは人間の思考であり、
良いものでも悪いものでもない。私はそれを尊重する。
ときに水に流してしまえばいい。
水に流れた後に、残っている芽は必ずあるだろう。